足袋”底”について
先のページにもあるように、生地によって各種ある訳ですが、
足袋底もまたいくつかあります。
石底足袋(スクール、綾足袋、雲斎足袋が該当する。)と説明した”足袋底”です。
その名の由来通り、上部で生地が厚く、職人の方や裏方の舞台の肩などに用いられています。
▼石底足袋
杉綾底は綾織の一種で、次に紹介する雲斎織と比較すると
生地の織り目がM若しくはWに見えるのが特徴です。
▼杉綾底
雲斎底は、杉綾底の綾織よりも太い糸で織られており
生地の織り目が斜め線模様に見えるのが特徴です。
▼雲斎底
雲斎底の黒いタイプ”烏足袋”では、
黒子(舞台裏で、黒い衣装を纏った方)の方に多く用いられているようです。
暗転時には、白い底で目立つことなく移動できるとのこと。
また、汚れが目立たないことも理由にあるようです。
冬に最適な”ビロード底”もあります。
私は持っていなので、履き心地は分かりませんが
滑りそうな気がします。